Oracle Database for SAP

導入事例

Oracle Database 11g R2 におけるOracle レスキュー・サービス for SAP の活用

SAPとOracleデータベースをグローバルに統合
レスキュー サービス利用による効率的なスキル習得により目標期日での本番稼働に成功
「短期間でのERPおよびDB統合作業を実現でき、Advanced Compressionオプションの効果によりデータ量を約60%削減できました。」

シャープ株式会社様

液晶テレビの主力ブランド「アクオス」を生産する世界大手の総合家電メーカーであるシャープ株式会社(以下、シャープ)は、グローバル にそれぞれ配置していたSAPおよびOracleデータベースを地域毎にシングル・インスタンス構成として1つに集約・統合することを計画。「Oracleレスキュー・サービス」を利用し、「SAP ERP 6.0」および「Oracle Database 11g」への統合を実施した。この一連のシステム構築について、同社ITシステム推進センター第一IT推進部副参事の原真二氏と、エスアイソリューションズ株式会社(以下、エスアイソリューションズ)第二サービス事業部ソリューション技術部グループリーダーの玉島隆氏にお話を伺った。

  エスアイソリューションズ株式会社は、シャープの生産・販売会社を中心にグローバルにSAPを導入した多くの実績があり、そこで培われた基幹業務の構築を支援するテンプレートやハイテク産業におけるビジネス課題解決に寄与するソリューションを提供できます。

1990年代中ごろの早い段階でSAPおよびOracle Databaseを導入


シャープ株式会社
ITシステム推進センター
第一IT推進部
副参事
原真二氏

1912年の創業以来、ラジオ、テレビ、太陽電池の量産化、世界初の電卓や液晶ディスプレイの商品化など、自ら需要を創造する「オンリーワン企業」として国内外から高い評価を受けているシャープ。「お客様の目線でのモノづくり」を徹底し、エレクトロニクス技術を通じてユーザーの新しいライフスタイルを提案してきた日本有数の企業である。

そのシャープでは、1994年ごろから海外の各拠点においてSAPのビッグバン導入を次々と展開し、現在はほぼ導入を完了している。国内でも1997年ごろから拠点ごとにホストシステムを置き換える形で、SAPおよびOracleデータベースの導入を進めてきた。データベースにOracleを選択してきた理由について原氏は次のように語る。

「いくつかの製品を評価した中で、グローバルスタンダードはSAPだという判断に至りました。また、データベースは高信頼性やグローバルサポート力の点から、Oracle製品を選びました。」

各拠点に導入していたSAPおよびDBの集約・統合を実施


エスアイソリューションズ株式会社
第二サービス事業部
ソリューション技術部
グループリーダー
玉島隆氏

地域毎にインスタンスを1つに統合する(シングル・インスタンス化する)タイミングで、いくつかの懸念点が浮上してきたと玉島氏は話す。
「各個別にそれぞれインスタンスを立てていて、単独で使えていたものを統合するわけですから、データベースが非常に巨大なものになりますので、ストレージがいくらあっても足りませんし、それによるパフォーマンスの悪化も気になっていました。このデータベースの巨大化を抑える方法と、大規模なデータベースでも効率的にデータにアクセスする事でパフォーマンス向上ができる方法がないか検討をしました。これらの課題を解決するためには、『Oracle Database 11g』のAdvanced Compression機能によるデータ圧縮とパーティショニング機能によるデータベースの論理分割が最適と判断したのです。」

 Advanced Compressionオプションは通常有償ですが、SAPにバンドルされるライセンスでは無償で利用できます。

今回のSAPおよびデータベースの集約・統合において、「Oracle Database 11g」を選択した理由はほかにもある。システム運用におけるコストのうち約半分がストレージ関連で占められていたシャープにとって、TCO削減は大きな課題だった。つまり、「Oracle Database 11g」によるデータ圧縮は、パフォーマンスおよびTCOの観点から重要な鍵となった。また、統合によりデータベースの負荷が増加することが懸念されたが、事業を世界展開しているシャープでは24時間止まらないシステムが求められる。その意味で、将来的にOracle Real Application Clusters(RAC)の利用を視野に入れる必要があり、それを実現できるのも「Oracle Database 11g」だけであった。

短期間導入の実現に向けて「Oracle レスキュー・サービス」を利用

今回のプロジェクトにおいて、2011年1月の本番サービスインは必須条件だった。しかし、シャープが抱えていた課題を解決するパーティショニング機能と、データ圧縮機能を備える「Oracle Database 11g」のリリースが、2010年の6月末だったことから、シャープのシステム導入に尽力していたエスアイソリューションズは、半年という短期間で大規模なプロジェクトを成功に導くことが求められた。そこで利用したのが、「Oracle レスキュー・サービス」だった。この判断について、玉島氏はこう述懐する。
「『Oracle Database 11g』が6月末にリリースされたのを受けて、7月から作業開始、1月には本番サービスインでしたので、自分たちだけで導入・手順を確認して本番へ適用するというのは間に合いません。そのため、工数削減や期間短縮の目的で『Oracle レスキュー・サービス』を利用することを考えました。実は以前『Oracle Data Guard』の導入を検討したときに、同様のサービスを利用したのですが、非常によくサポートしていただきましたし、短時間でスキル習得もできました。また、こちらの検証の工数も非常に短縮できましたので、そうした実績から今回も採用いたしました。Oracleのスタッフが期待通りにすぐ動いてくれますし、行き詰まったときは新しい別の手順も教えてくれたおかげで、当社の検証の手間は本当に省けました。シャープに合わせた手順を提供してもらいましたので、こちらとしては非常にスムーズに進行できましたし、2011年1月の本番稼働にも間に合わせることができました。」

効率良くスキルを習得し、データ量の約60%削減に成功

シャープでは、今回実施したデータ圧縮によって、対象となるデータの約6割を削減することができている。また、エスアイソリューションズの立場からしても、「Oracle レスキュー・サービス」によって効率良く習得したスキルを、今後の外販事業に活用できる事はアドバンテージのひとつになるという。
このように大きな効果を得ることができた両社。将来的な展望についてお2人に聞いた。

「これからはデータベースをすべて圧縮することを必須にしたいと思います。TCO削減、ディスクスペース、高価なストレージを使っているので、容量が減るだけでも大きな効果が出ます。そうした面でも今後は圧縮を必ずやっていこうと考えています。日本オラクルには、引き続き今回のようなご提案を継続していただきたいと思います。次は、Oracle Exadata for SAPなども含めて、80%くらいデータ量が圧縮できるような提案を期待しております。」(原氏)
「原副参事がおっしゃるように、今後はERPに限らず他のデータベースも圧縮を行っていくことになります。特にSAP BWの圧縮を実現し、スキル習得ができれば、外販への展開の機会はもっと増えるのではないかと思います。」(玉島氏)

レスキューサービス担当者からのコメント

データ量の増加に伴う、ディスク領域の圧迫、パフォーマンスへの影響など、データベース運用に関する悩みはSAPシステムにおいても同様です。
Oracle レスキュー・サービス for SAPでは、SAP常駐サポートのエンジニアが、お客様のご要望に応じたパーティション化、表および索引圧縮の手法作成や、対象選定のためのガイドラインを提示し、導入を支援いたします。
SAPシステムでの運用管理方法、Oracle新機能の導入にご興味、お悩みのお客様にぜひお試しいただきたいサービスです。

カスタマーサービス統括 - アドバンストカスタマーサービス統括本部 都島 崇

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