事例:北海道ぎょれんの選択
北海道ぎょれんロゴ
Oracle Database 10g Enterprise Edition, Oracle Real Application Clusters 10g, Oracle Enterprise Manager 10g, Oracle Developer Suite

中塚 慎一 氏   佐生 義則 氏
北海道漁業協同組合連合会
事務管理部
次長 中塚 慎一 氏
  株式会社ぎょれんシステム
システム部
主任 佐生 義則 氏
読み取り一貫性など、データベースとしての基本機能に優れているのはもちろんだが、Oracle RACの採用が最大のポイントだった。


今回のお客様
会社名:
北海道漁業共同組合連合会
創業:
1949年8月26日
会社規模:
出資金:50億3,896万円(2004年3月31現在)
職員数:289人(2004年7月1日)
事業所数:16ヶ所
事業内容:
販売事業、市場事業、購買事業、指導事業
導入製品:
・Oracle Database 10g Enterprise Edition
・Oracle Real Application Clusters 10g
・Oracle Enterprise Manager 10g
・Oracle Developer Suite
導入効果:
・開発効率の向上
・分析データ提出などの
 作業効率の向上
・本所一極集中型による
 ITコストの削減
・ データをより戦略的に活用できる
システムの構築

会社名:
株式会社ぎょれんシステム
創業:
1988年4月30日
会社規模:
資本金:5,000万円
従業員数:62人
事業内容:
・ソフトウェア開発
情報システムの運用、保守、コンサルティング
・情報処理機器の販売他
取引先は荷受・問屋から量販店まで
業務の多岐化に伴い、システムを刷新


全国の約4分の1の水揚げ量を誇る北海道。その北海道の漁業協同組合がまとまって組織された経済連合会が、北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)である。北海道ぎょれんが果たす役割は、北海道の水産物を適正な価格で安定して供給すること。道内で水揚げされる水産物やその水産加工品の販売はもちろん、魚食普及を進める広報活動などを行っている。また、海や河川の環境を守るために、植樹活動など森林保全対策にも取り組んでいる。

従来、北海道ぎょれんの取引先は、荷受・問屋が大半を占めていたが、近年は量販店などとの取引が増え業務が多岐にわたるようになってきた。「現行システムの手直しだけでは十分な対応ができない。システムを全面的に見直す必要に迫られた」と、北海道ぎょれんの事務管理部次長 中塚慎一氏は3年前を振り返る。

現行のシステムは各支店にメインフレームを設置し、分散処理を行っている。全体的な情報の掌握は、夜間バッチを実行。「システムの第一の問題は、バッチ処理のためタイムリーな情報を得られないこと。そしてメインフレームが分散しているため、運用コストも高い。これらの問題を解決するため、本所集中型にしたかった」と中塚氏は語る。

そこで、北海道ぎょれんの情報戦略子会社であるぎょれんシステムとともに、販売、市場、購買、会計という4つの基幹システムを統合した『第4次電算システム』に着手することとなった。


メインフレームからオープン系に移行した理由

「メインフレームのリプレースか、オープン系にするか、まず検討した」というのは株式会社ぎょれんシステム システム部主任の佐生義則氏。メインフレームはデータの安全性は得られるが、導入費用が高く、開発効率やメンテナンス性が悪いというデメリットがある。そこで佐生氏は、迷わずオープン系を選択した。というのも以前、関連会社の販売システムをオープン系で開発した経験があったからである。「メインフレームと比較して、生産性は倍以上違うと感じた」(佐生氏)

では新システムのキモとなるデータベースはどうするか─。佐生氏の頭の中にはOracle Databaseのほかに、マイクロソフトのSQL Serverなどの選択肢も浮かんだ。

「システムが止まると業務も滞る。それを避けるためには可用性に長けていなければならない。そこで選んだのがオラクル。Oracle Real Application Clusters 10g(RAC)機能を採用していたことが、最大のポイントになった。もちろん読み取り一貫性や行レベル・ロッキングなどの、データベースとしての基本機能に優れていること、またシェアド・ディスク型アーキテクチャを採用しているので、ハードウェアを追加すれば、パフォーマンス向上が期待できることも評価した」と、佐生氏はOracleを選択した理由を挙げる。

そして最新バージョンOracle Database 10gの採用については、インストールや設定の容易さや生産効率、後々のメンテナンス効率の良さを挙げる。「開発ツールにはOracle Formsを使うことによって、開発生産性の向上やメンテナンスの効率アップを期待した。また、Oracle Enterprise Managerを使うと運用管理が効率化されるという話も聞いた。将来的なことも考え、ぜひ、Oracle 10gを使いたいと思った」と佐生氏は振り返る。


北海道ぎょれん「第4次電算システム」機器構成


エンドユーザーがデータを戦略的に活用できるシステムに

2003年8月より設計を開始した本システムは、2005年4月の全面稼動を目指して、現在は結合テストを行っている。

「当面の目標は予定通り稼動させ、なおかつ安定稼動させること」と佐生氏は述べる。
現在、全拠点のデータを収集・分析する場合、定型的なものはプログラム処理されているが、非定型的なものは、ぎょれんシステムが分散しているメインフレームから、必要なデータを集めて、エクセルなどに加工して提供している。業務が多岐にわたるにつれ、その依頼も様々になり、この業務に費やす時間も増え続けている。

「新システムが稼動すると全拠点のデータが一元化され、データの共有が可能となりデータ分析をエンドユーザー自身ができる環境となる。エンドユーザーに対して分析などが容易にできるツールを提供し、より戦略的にデータを活用できるようにしたい」と中塚氏は考える。

今回開発したシステムはクライアント/サーバー型だが、今後、インターネットを使ったシステムへの対応も不可欠になる。その際のプラットフォームとしても、「Oracle 10gには期待している」と中塚氏は言葉を結んだ。