星光堂では、2003年秋から、同社物流システムの再構築に着手。去る2004年10月の第1回目のカットオーバーを皮切りに、新システムへの段階的な移行を進めている。従来のシステムは、1984年に富士通のメインフレームをベースに構築されたもので、今回の再構築によって、その大部分がオープンシステムに移行されることとなる。
「今回の新システムに着手した最大の要因は、20年にもわたる運用のなかでシステム自体が複雑化、硬直化してしまったこと。小売店やメーカーをはじめとする取引先の急速なIT化に伴う、先方からの接続要求などに対して柔軟に対応しきれなくなっていたのです。オープン化の決定はあくまでも結果に過ぎませんが、システムの柔軟性や拡張性を考えると当然の成り行きだったと思います」
このように経緯を説明するのは、星光堂 システム室 室長の松本 淳氏である。
システムのオープン化にあたっては、既存のメインフレーム資産をマイグレーションするという方向ではなく、基本的にはシステム全体をオープンシステムで改めて構築していくという方向性が打ち出された。というのも、既存のアプリケーション資産では、星光堂が思い描く今後のビジネス戦略に対処しきれないという判断からだった。
「とはいえ、常に稼働しているシステムの安定性を保ちながら、レガシーシステム上に存在する4,000〜5,000本にものぼるアプリケーション資産を一度に作り替えることは非常に困難です。そこで、段階的に移行していくという方法が現実的であろうということになったわけです」と語るのは、SIerとして星光堂のシステム構築を一貫して手がけてきたプラネット
開発本部 取締役 本部長 田林 滋氏だ。そのため、新システムには将来に向けての拡張性や物流全体を支える安定性に加え、メインフレーム資産との連携が可能であるという点も重要なポイントとなった。
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