
全世界での様々な事例を基に、ビジネスの目的に合わせたSOA(Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)の採用パターンを分類しご紹介します。
手作業や紙ベースで行う業務プロセスや承認プロセスは、BPEL(Business Process Execution Language)エンジンにより比較的簡単に自動化することが可能です。例えば商品の受注から在庫引当、請求書発行、配送といったプロセスを考えてみます。多くの場合、それぞれの業務に最適なパッケージやアプリケーションが導入されており、営業が受けた注文書を業務部門へ回した後、受注システムへの入力、在庫管理システムからの在庫引当、請求書の発行、売上データの入力などといった事務作業を、人手をかけて行なっているという例は珍しくありません。こうしたマニュアルプロセスを自動化することで、オペレーションコストを削減し、プロセスのスピード化を図ることが可能となります。
こうした業務プロセスの自動化を進めるにあたりSOAを基盤とすることで、各アプリケーションをサービスとして連携させ、Oracle Applications(E-Business Suite等)や他社製ERPの会計や経理アプリケーション、ホストとの接続など、複数のアプリケーションにまたがったビジネス・プロセスを構築することができます。

| 企業名 | Monster |
|---|---|
| 企業概要 | 1800万/月以上のアクセスを誇る世界最大規模の求職検索サイトの1つ |
| システム概要 | システムごと、地域ごとに分散されていた顧客情報や会計、求人検索システムを統合し、Siebel CRMからOracle Financials にまたがるオーダー管理プロセスの自動化を実現しました。 |
| 効果 |
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BPELやBAM(Business Activity Monitoring)などのSOAテクノロジーを活用することで、ビジネス・プロセスの自動化だけにとどまらずプロセス全体を可視化/見える化することが可能です。特に製造、流通、物流など、モノの流れに関わる分野においては、プロセスを可視化することで、品質管理、物流の効率化などの「カイゼン」活動へとつなげることで高い効果が期待できます。プロセス・フローの作成や変更が容易なBPEL製品により、PDCA(Plan Do Check Action)サイクルを繰り返して業務効率を向上させていくことも可能です。

| 企業名 | FormFactor |
|---|---|
| 企業概要 | 半導体ウェハーのチップテスト用デバイス製造のリーダー企業 |
| システム概要 | 不確実な製造計画と配送日程の改善を進めるため、工程管理と製造現場管理システムを接続して製造系のシステムを統合し、リアルタイムな在庫データの同期を可能にしました。これにより、仕掛かり在庫状況、生産におけるクリティカルな問題や遅延などの把握が可能となりました。 |
| 効果 |
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承認のためのワークフロー(ヒューマン・ワークフロー)構築のために、BPELを用いてワークフローを構築することが可能です。標準技術であるBPELを基盤とすることで、他のアプリケーションとのスムーズな連携や、開発者育成のための投資効果を高めることなどが期待できます。
| 企業名 | SUMCO |
|---|---|
| 企業概要 | 世界第2位の半導体用シリコン・ウェハー製造企業 |
| システム概要 | シックス・シグマの達成目標に向け、品質管理・カイゼンのプロセスをスピード化するため、BPELを活用した承認ワークフローを構築しました。BPEL標準に基づくプロセス・フローを構築し、SAPを含む複数システムの連携やプロセス変更要求への柔軟な対応が可能となりました。 |
| 効果 |
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販売チャネルやサービスが多岐に渡るサービスでは、窓口を複数持ちながらバックのプロセスは共通するケースが多いため、SOAを活用しプロセス・フローの共通基盤を構築することで、開発スピードの向上、管理コストの削減などを実現することが可能です。例えば、次のような企業で特に効果を上げています。

こうしたシステムに対し、ビジネス・フローや例外処理をBPEL Process Managerでデザインし構成することで、フローを再利用し新規開発時のスピードを高めることができます。これにより、競争の激しいビジネスにおいて、ライバルに打ち勝つための新規サービス投入を素早く行なったり、ビジネスモデルの変更へ素早く対応することなども可能となります。
| 企業名 | Belgacom |
|---|---|
| 企業概要 | ベルギー最大手の通信会社 |
| システム概要 | 回線の申込から注文、請求、カスタマー・サービスまで多種多様で複雑なビジネス・プロセスやITシステムが存在しており、ビジネス・プロセス実行の標準基盤としてOracle BPEL Process Managerを導入しました。日々発生する大量のトランザクション(20,000トランザクション/日)への対応を実現しています。 |
| 効果 |
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| 参考情報 | Success Story (PDF) |
支社や支店が各地に分散し、それぞれ個別に売上データや顧客データを管理しているような形態のシステムにおいて、SOAテクノロジによりデータを同期/一元化し可視化することが可能です。バッチ処理によるデータウェアハウス構築よりもよりリアルタイムに、また双方向でのデータ同期などを実現することが可能です。

| 企業名 | Giant Eagle |
|---|---|
| 企業概要 | 200以上の店舗網を持つ米国大手食品スーパーチェーン |
| システム概要 | 各店舗に分散していたPOSデータを本部のデータウェアハウス、ERPパッケージと連携させて可視化を図りました。市場スピードに対応するため、バッチではなくよりリアルタイムに近いデータ連携が可能になりました。 |
| 効果 |
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| 参考情報 |
企業の買収、合併時に起こるITシステム統合は非常に大きな課題です。こうしたシステム・インテグレーションにあたり、SOAをベースとした標準技術を採用することは、現在そして将来的な統合コストの面で非常に有効です。
| 企業名 | ING Lease Belgium |
|---|---|
| 企業概要 | リース大手、INGグループの完全子会社 |
| システム概要 | 買収や合併による企業規模の拡大に伴い、統合されない多数のシステムの存在が問題となっていました。まず既存IT同士を連結するプロジェクトをスタートしましたが2年経っても結果が出なかったためプロジェクトを見直し、SOAに基づきプロセス設計から実装に落とす手法で再構築することにより半年で成功に至りました。リース業務の自動化プラットフォームを構築し、申込から契約履行までの全ての業務を自動化し可視化しました。 |
| 効果 |
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| 参考情報 | Press Release |
メインフレームやクライアント・サーバーなどのレガシー・システムを最新技術で再構築することにより、Webをベースとした新サービスの展開や、ダウン・サイジングによるハードウェア購入・保守費用の大幅な削減などを期待できます。その際、SOAテクノロジを用いてシステム基盤を標準ベースで構築しておくことで、将来的な新サービス投入時の開発・運用費削減や開発のスピードアップ、システムの柔軟性などを確保することが可能となります。また、既存のレガシー・システムをスクラップ&ビルドするのではなく、既存システムをサービス化して他のアプリケーションとの連携を図ることも可能です。
| 企業名 | The Hartford |
|---|---|
| 企業概要 | 世界最大の投資・保険会社 |
| システム概要 | メインフレームベースの保険金請求処理をMQ(メッセージ・キューイング)とBPELを用いてサービス化することにより、既存システムを生かしたままプロセス全体の自動化を実現しました。また、ドキュメント管理アプリケーションとも統合することにより、紙ベースで行われていた作業の削減にも成功しました。 |
| 効果 |
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